History of Classic Buick WILDCAT TOWN

Buickの歴史

デビッド D. ビュイック David Dunbar Buick

1903年5月19日、ミシガン州にBUICK MOTOR社が誕生した。
創設者はD.D.BUICK、彼は1901年頃エンジンだけを生産していたのだが、エンジニアのウォルター・マールの協力を得て初めて自動車の生産に踏み切った。
1904年MODEL Bと名付けられた初のBUICK車は、2600cc、2気筒、20H.P.の心臓を持った優秀なMODELであったに関わらず、販売までにD.D.BUICKはその資金を全て使い果たしてしまったのである。
販売するにあたり、彼は馬車製造業者W.C.デュラントに援助を求めた。しかし販売面での不調によりBUICK社は財政の面でデュラントに支配されていくようになる。1908年、D.D.BUICKはとうとうBUICK MOTOR社を後にする事になった。皮肉なことに同年BUICK車のセールスは急速に伸び、8800台が世に送りだされたのである。
1908年には、アメリカの4大自動車メーカーの一つになっていたBUICK社をデュラントは、事業拡大のため1908年9月16日にゼネラル モーターズ(GM)に社名を変更した。翌年までにオ-ルヅモビル社、オ-クランド社(現PONTIAC)、キャディラック社を買収し、今日のG.M.の基礎となった。
その後BUICKはG.M.の中の一つのディヴィジョンとして中の上の位置付けとして、今日に至っています。

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1901年
デビッド D ビュイック、ビュイック・オートビム&パワーカンパニー設立。
1903年
OHVエンジンを発明。同年、ビュイック・モーター・カンパニー設立。最初のプロトタイプ車を生産。
1904年
本格生産開始。プロトタイプ車、フリント・デトロイト間、230マイル往復走破。
ビュイック1号車を販売。同年、ワシントン山登坂レースで優勝。
1908年
全米2位の自動車メーカーとなる。ビュイックを基盤にゼネラル・モーターズ・カンパニー設立。
著名なマクローリン・キャリッジ・カンパニーと共同で、カナダでビュイック車販売。
1909年
ビュイックのシャーシが初めて英国に輸出。ベッド・フォード・ビュイックの名で販売。
1906~1909年間の自動車レースで、その90%にあたる166のレースに優勝。その性能が評判を呼ぶ。
1911年
販売台数は13000台を記録。
1913年
パイクスピークに単独成功。第1号車となる。
1914年
6気筒エンジン発表。ヘッドライトとセルフスターターを装備。
1918年
ピラーレス・セダン導入。ハードトップの先駆けとなる。
1924年
全車種に機械式4輪ブレーキを採用。量産の先駆者となる。
1925年
エンクローズドタイプノドライブシャフト『トルク・チューブ』を採用。これは1970年代まで使われた技術革新。
1928年
創立25周年記念車、『シルバー・ジュビリー』発表。
初めて油圧ショックアブソーバー装着。
1929年
全車種に7度傾斜した無反射ウインドシールド採用。
1931年
直列8気筒エンジンとシンクロメッシュトランスミッションを搭載。
1933年
全車種に前輪独立懸架採用。
1938年
初めての100馬力車、セミ・オートマティック・トランスミッションと4輪コイル・スプリング・サスペンションを発表。
1939年
サンルーフ採用。
1940年
インテリアに灰皿付きアームレスト、アシスト・グリップ採用。
1941年
画期的な混合キャブレターを採用。今日の4バレル式及びマルチプルキャブレターの先駆けとなる。
1942年〜1946年
自動車生産中止。
1947年
最大のコンバーチブルメーカーとなる。
1948年
ロードマスターに乗用車初のダイナフローと呼ばれるオートマティックトランスミッション搭載。
500万台生産を達成。
1949年
ハードトップクーペのロードマスター・リビエラを発表。以後10年間最大のセンセーショナルなスタイルといわれ、ヨーロッパ調の先駆けとなる。
1953年
創立50周年記念、スカイラーク・コンバーチブル限定生産。
V8エンジン搭載車を初めて生産。
1955年
最初の4ドア・ハードトップを発表。
1959年
フロントにはアルミ製ドラムブレーキ、リアは放熱用フィンを設けた鉄製ドラムブレーキを採用。
1961年
アルミ製V8エンジン搭載のスペシャル発表。
1962年
V6エンジン搭載車を発表。
1963年
『ロールスロイスの乗り心地とフェラーリの味』を持ったリビエラ誕生。アメリカのハイウェイで最も美しい車といわれ、数多くのデザイン賞を受賞。
1971年
ボートテール・スタイルのリビエラを発表。
1973年
リーガルを発表。
1977年
フルサイズカーを新サイズで発表。
1978年
リビエラをフルモデルチェンジ。ビュイック初の前輪駆動方式を採用。モータートレンド誌79年カーオブザイヤー受賞。